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「最近、家の傷みが目立ってきたな…」「もしかして、この前の台風のせい?」そう思っても、修理費用のことを考えると、つい見て見ぬフリをしてしまいがちですよね。
「火災保険が使えるかも」と調べ始めても、「経年劣化は対象外」「いや、災害ならOK」「申請サポート業者は注意!」「保険会社に”経年劣化”と査定されたら終わり?」いろんな情報が溢れていて、混乱していませんか?
大丈夫ですよ。焦る必要はありません。私たち『暮らしの羅針盤』が、複雑な「火災保険と経年劣化」の問題を、「井戸端会議レベル」まで噛み砕いて、情報のすべてを網羅します。
基本の「キ」:「経年劣化」と「災害」の境界線
これが「経年劣化」です(保険が使えないケース)
結論から言いますと、「時間の経過とともに、自然と古くなったもの」は火災保険の対象外となります。
なぜならば、火災保険は「突然の事故や災害」による被害を助けるための制度だからです。ゆっくりと予測通りに古びていくものまで補償していたら、保険制度そのものが成り立たなくなってしまいます。
- 外壁塗装の色あせ・剥がれ(主に太陽の紫外線が原因)
- 金属部分の自然なサビ
- 日陰の壁に生えるコケやカビ
これらは、どれだけ見た目が悪くなっていても、残念ながら火災保険で修理することはできません。
こちらが「災害」です(保険が使えるケース)
一方、「突然の自然災害」が原因で壊れたものは、火災保険の補償対象になります。
多くの方が「火災保険」という名前から「火事」しか使えないと思っていますが、これは大きな誤解です。実際の契約の多くは、以下のような自然災害もしっかりカバーしています。
- 風災(ふうさい):台風、竜巻、強風
- 雪災(せっさい):大雪、雪崩
- 雹災(ひょうさい):雹(ひょう)が降ってきた場合
例えば、「台風で屋根が飛ばされた」「大雪の重みで雨どいが歪んだ」「雹が当たってカーポートの屋根に穴が開いた」といったケースは、堂々と保険を申請できるんです。
プロの視点:「経年劣化」と「災害」は同時に起きている
ここで、皆さんが一番混乱するポイントに入ります。「ウチは築20年。屋根が傷んでるけど、これって経年劣化? それとも災害?」
プロとしての答えは、「その両方です」。
実体験:80万円の保険金が下りた理由
築25年のお宅から「雨漏りがする」と相談を受けました。当初、私は「全体的に古いですね。残念ですが経年劣化です」と判断してしまいました。
しかし、そのお客様が別のベテラン業者に相談したところ、結果、80万円の保険金が下りたんです!
なぜか? そのベテラン業者は、「コケ(経年劣化)があるのは当然。でも、この屋根のてっぺんの金属板(棟板金)の”浮き方”は、2年前の台風(災害)じゃないと説明がつかない」と証明したのです。
どんなに古い家でも(経年劣化していても)、災害の被害が「上乗せ」されていれば、その「災害による被害部分」だけは保険対象になる。
セルフチェック:それ、本当に「経年劣化」だけ?
ご自宅のこんな症状、見逃していませんか?「古いから仕方ない」で片付けがちなサインです。
よくある平たい屋根材(スレート)の、角が小さく欠けていたり、ヒビが入っていませんか? 屋根のてっぺんを覆っている金属板(棟板金)の釘が、少し浮いていませんか? 台風の後、風で「バタバタ」と音がするようになったら要注意です。
大雪が降った地域なら、雨どいが「へ」の字に歪んでいたり、壁から外れかかって”だらん”としていませんか? あれは雪の重みが原因(雪災)の典型です。
壁に細いヒビ(クラック)が入っていませんか? 特に台風の横殴りの雨が、ヒビから染み込んで雨漏りの原因になることは非常に多いです。
【事実の武装】知っていますか?この数字たち
多くの方が「ウチは経年劣化だから無理」と諦めてしまっていますが、実は驚くべき事実があります。
📊 グラフ1:本当は修理したいのに…
戸建所有者(40~50代)の修繕状況
出典:総務省統計局『住生活総合調査』/ 『暮らしの羅針盤』読者アンケート(N=500)
📊 グラフ2:火災保険で支払われる理由の「8割」は火事じゃない!
年間保険金支払件数(2023年)
出典:日本損害保険協会『火災保険・地震保険の概況』2023年度版
平均支払金額:38万円/件
📊 グラフ3:私たちが保険申請をためらう「本当の理由」
『暮らしの羅針盤』読者アンケート(複数回答、N=500)
出典:『暮らしの羅針盤』読者アンケート(2024年9月実施)
💡 これらの数字が示すこと
実は、「経年劣化で諦めている人の75%が、実は保険対象の被害を見落としている可能性があります。」
この記事を読み終わったあなたなら、その落とし穴を回避できます。あとは「行動するか、しないか」の選択だけです。
「ウチも、もしかしたら?」と思った時、あなたはどの行動を取るべきか。10年の現場経験で見てきた、それぞれの選択肢の「良い未来」と「最悪の未来」を、包み隠さずお伝えします。
ご自身が契約している保険会社(損保ジャパンさんや東京海上日動さんなど)に、「事故の受付窓口」へ電話する方法です。
保険会社と直接話せるので、安心感があります。仲介業者を通さないので、話が早いのが特徴です。
これが一番怖いのですが、知識がないまま電話すると、不利な状況に陥りやすいです。「もう古い(築25年)から経年劣化かもしれないんですけど…」と先に伝えてしまったケースがありました。その前提で派遣されてくる調査員も、一度「経年劣化」という前提で記録されたものを、後から「やっぱり災害でした」と覆すのは本当に大変なエネルギーが必要になるんです。
保険会社に連絡する前に、火災保険の知識が豊富な「修理業者」や「工務店」に、まず家の点検をしてもらう方法です。
10年間で見てきた中で、一番おすすめする方法です。先に専門家が「これは3年前の台風による被害です」という「証拠(写真や調査報告書)」を揃えてくれます。これを持ってから保険会社に連絡すれば、「経年劣化ですね」とは言われようがありません。戦うための「武器」を持って交渉に臨めるわけです。
良い業者ばかりとは限らないのが現実です。「火災保険が使える」ことを前提に、高額な修理契約を迫ったり、不要な工事まで勧めてくる悪徳業者もいます。業者選びの「目」が求められます。
「修理」が目的ではなく、「保険申請の代行」を専門にしている業者に丸投げする方法です。
面倒な書類作成や、保険会社との専門的なやり取りを、すべて代行してくれます。成功報酬型(保険金が下りたら、その一部を支払う)が多いため、申請が通らなければ費用は0円、という手軽さがあります。
手数料が非常に高額です。相場は、受け取った保険金の30~40%。例えば、100万円の保険金が下りても、手数料40%(40万円)が引かれ、手元に残るのは60万円です。もし修理費用が80万円かかるとしたら、20万円も足が出てしまいます。
一度保険会社に「経年劣化です」と査定され、保険金が0円だった場合の、いわば「敗者復活戦」です。
諦めていた保険金が、大逆転で受け取れる可能性があります。過去に120万円の保険金が認められた事例もあります。
かなりの時間と労力がかかります。また、必ず覆るとは限りません。
保険申請のわずらわしさを避け、最初から自費で修理するのも立派な選択肢です。
保険会社とのやり取りがなく、精神的に非常に楽です。自分の好きなタイミングで、好きな業者に修理を頼めます。
当然ですが、費用が全額自己負担になります。屋根の部分的な修理だけでも、足場を組めば最低30~50万円。屋根全体の塗装や葺き替えとなれば、100~150万円は覚悟しなければなりません。
自費で修理する場合でも、諦めないでください。お住まいの自治体によっては、「住宅リフォーム補助金」や「省エネ改修(遮熱塗装など)の助成金」が使える場合があります。「外壁塗装 助成金 (お住まいの市区町村名)」で検索してみてください。
【オリジナル分析】プロが本音で評価!「5つの選択肢」徹底比較
10年の現場経験から見た「5つの選択肢」の現実的な評価を、こっそりお伝えします。
| 項目 | 選択肢(1) 自分で連絡 | 選択肢(2) 修理業者に相談 | 選択肢(3) 申請サポート業者 | 選択肢(4) 再審査・ADR | 選択肢(5) 自費修理 |
|---|---|---|---|---|---|
| 保険金が下りる確率 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ | 対象外 |
| 手軽さ(楽ちん度) | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
| 金銭的メリット(手残り) | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ |
| 業者トラブルの危険度 | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
| プロの総合評価 | △ (非推奨) | ◎ (イチオシ) | △ (要注意) | 最終手段 | ○ (堅実) |
プロの視点:各選択肢の評価ポイント
- (1) 自分で連絡:知識がないと、鑑定人に丸め込まれる危険度があります。
- (2) 修理業者に相談:業者選びさえ間違えなければ、証拠が揃うので最強です。
- (3) 申請サポート:手数料(30~40%)が高すぎます。同じことを「無料」でやってくれる優良な修理業者も存在します。
- (4) 再審査:一度「0円」になったものを覆すのは、本当に大変です。
- (5) 自費修理:精神的には一番楽ですが、お金はかかります。
主婦のギモン、スッキリ解消!火災保険「井戸端Q&A」
現場でお客様から本当によく聞かれる質問に、プロとしてハッキリお答えします!
あります! これは非常に重要です。保険法という法律で、「被害が発生した日の翌日から3年以内」と決まっています。例えば、3年と1日前に発生した台風被害は、どれだけ被害が大きくても1円も受け取れません。これが「期限」の怖さです。
いいえ、違います。雨漏りは「被害の結果」にすぎません。大事なのは、雨漏りの「原因」です。原因が「台風で屋根が壊れた(災害)」なら対象。原因が「壁のコーキングが古くなって切れた(経年劣化)」なら対象外です。
修理するのが大原則です。保険金は「被害を元に戻す(原状回復)ためのお金」として支払われます。もし修理せずに放置し、次の台風で被害がさらに拡大した場合、「前回の被害を直さなかったから悪化したんですね」と判断され、次の保険金が下りない可能性があります。
本当に残念ですが、います。「保険金が下りやすいように、ちょっとお手伝いしますね」と言って、屋根材をわざと剥がしたり、雨どいを無理やり曲げる悪徳業者です。
これは立派な「保険金詐欺」であり、犯罪です。お客様(あなた)も共犯になってしまいますから、そんな話が出たら、その場ですぐに断ってください。
さらに詳しく知りたい方へ
保険申請時の「武器」となる証拠は、以下の通りです。
- 被害箇所の写真・動画:複数の角度から、はっきり見える状態で撮影してください。日付が入るスマホのカメラが理想的です。
- 気象データ:気象庁の過去データから、被害発生日に風速20m/s以上などの異常気象が記録されていることを示すスクリーンショットやプリントアウト。
- 修理業者の調査報告書:プロの業者が作成した「被害内容」「発生原因(災害の根拠)」「修理費用の見積もり」が記載されたドキュメント。これが最も重要です。
- ご自身の記録:「いつ、どこで、どんな状況で被害に気づいたか」をまとめたメモ。タイムラインの証拠になります。
ポイント:保険会社は「疑わしきは認めず」という立場です。証拠が多ければ多いほど、査定官も「これは災害被害ですね」と認めやすくなります。
正確な判断には、「プロの目」が必須です。以下の方法をお勧めします。
- 複数の専門家に相談:修理業者(1社だけでなく、できれば2~3社)に無料点検を依頼し、それぞれの見解を聞きます。判断に偏りがないか確認できます。
- 「家の健康診断」を受ける:火災保険の知識が豊富な工務店やリフォーム業者に依頼し、全体的な家の状態をプロの視点で評価してもらいます。
- 過去の気象データと照合:「いつ頃から症状が出始めたか」を思い出し、その時期に強風や大雪などの自然災害がなかったか、気象庁のデータで確認します。
- 損害保険鑑定人に事前相談:直接は難しいですが、保険会社経由で「事前調査」を依頼することも可能です。この段階で「これは災害ですね」と言われれば、後の本査定もスムーズです。
重要:「自分で判断しない」が鉄則です。素人判断で「経年劣化だ」と決めつけてしまうと、実は保険金がもらえるはずの被害を見落としてしまいます。
残念ながら、火災保険の「代行申請」や「無料点検」という名目で、法外な手数料を要求したり、不要な工事を強引に勧める業者が存在します。悪徳業者を避けるためのチェックリストです。
- 「100%保険金が下りる」と約束する業者:火災保険は確率的なものです。「絶対」はあり得ません。断定的な約束をする業者は信頼性が低いです。
- 契約書をすぐに結ばせようとする業者:「今日中に契約なら割引」など、急がせる業者は要注意。契約前に必ず時間をかけて検討してください。
- 見積もりが不明瞭な業者:工事内容や金額の根拠が曖昧な業者は避けましょう。詳細な見積書を求めて、内訳を確認してください。
- 他社との比較を嫌がる業者:「他の業者の見積もりは不正確だ」と言って、複数社への相談を制止しようとする業者は怪しいです。
- 手数料が相場外の業者:相場は保険金の30~40%です。それ以上の手数料を要求する業者は避けるべきです。
最高のチェック:「この業者に頼んだら、自分が得をするか、それとも損をするか」を冷静に考え抜いてください。判断に迷ったら、保険会社や公的機関(そんぽADRセンター)に相談するのが安心です。
標準的なタイムライン:
- 申請後~1週間:保険会社が受理し、現地調査の日程を決定。
- 1~2週間後:損害保険鑑定人による現地調査実施。
- 調査後~1ヶ月以内:査定結果が出て、保険会社から判定通知が届きます。
- 判定後~1週間:保険金の振込手続き完了。
つまり、申請から支払いまで、「通常は2~4週間」ですが、場合によっては2ヶ月以上かかることもあります。
要注意:台風などの大規模災害直後は、申請件数が殺到し、調査待ちの期間が伸びる傾向があります。「すぐに修理したい」という場合は、先に修理を進めながら、並行して保険申請することも検討してください。
火災保険関連の「目に見えない費用」は、思わぬ落とし穴になります。申請前に必ず確認すべき項目です。
- 修理業者の見積もり手数料:無料が基本ですが、一部の業者は見積もり作成に数万円を請求することもあります。事前に確認してください。
- 申請サポート業者の手数料:相場は30~40%です。「保険金100万円が下りた→30~40万円が手数料で引かれる」というシミュレーションをしっかり計算してから依頼してください。
- 修理工事の追加費用:「保険金では足りない部分を自費で」という場合、その金額を把握しておくことが重要です。
- 再調査(再審査)にかかる費用:保険金が「0円」と判定された場合、「再度調査してもらう」という選択肢もありますが、この過程では鑑定人の追加手数料が発生することがあります。
ポイント:「保険金が下りた=ラッキー」と単純に喜ぶのではなく、「保険金から引かれる手数料は?修理費用との差引は?」を冷静に計算し、「本当に得をするのか」を判断することが重要です。
まとめ:もう「どうしよう…」と悩まない
「火災保険と経年劣化」について、考えられる選択肢をすべてご紹介しました。
もう「古いから無理かも」と一人で不安になったり、「業者の言いなり」になったりする必要はありません。
あなたは、判断するための「情報(武器)」を手に入れました。
大切なのは、ご自身の状況や性格に合った選択をすること。どの道を選ぶにせよ、第一歩は「我が家の”今”の状態を正確に知る」ことです。
私たち『暮らしの羅針盤』は、あなたが自信を持って「我が家に一番いい方法」を選べるよう、これからも応援しています!
参考資料・情報源
このコンテンツは、以下の公式資料・統計データに基づいて作成されています。
✓ 法律・公式制度
- 保険法 第95条「請求権の消滅時効」
被害発生から3年以内の申請期限に関する法的根拠。
出典:日本の法律体系 - そんぽADRセンター
保険会社との紛争解決に関する中立な公的機関。再審査・ADRの相談窓口。
公式サイト:https://www.sonpo-adr.or.jp/
✓ 統計データ・調査
- 総務省統計局『住生活総合調査』
戸建住宅所有者の修繕状況、費用面での課題に関するデータ。
出典:e-Stat 政府統計の総合窓口 - 日本損害保険協会『火災保険・地震保険の概況』(2023年度版)
年間の保険金支払件数、支払理由の内訳(風水害・雪害が80%を占める)、平均支払金額38万円など。
出典:日本損害保険協会 公式統計 - 気象庁『過去の気象データ』
被害発生時期の気象条件を客観的に証明するためのデータ。風速、降雪量などの記録を確認可能。
参照:気象庁ホームページ https://www.jma.go.jp/
✓ アンケート・オリジナル調査
- 『暮らしの羅針盤』読者アンケート
実施時期:2024年9月
対象:40~50代の戸建住宅所有主婦(N=500)
内容:保険申請をためらう理由、修繕の実施状況、経年劣化に関する認識
※本アンケートは、読者の実際のニーズと心理的課題を把握するために実施
✓ 業界知見・実体験
- 現場経験(10年間)に基づく事例
著者の火災保険申請サポート現場での実際の相談事例、成功事例(120万円の保険金認定、80万円の事例など)、失敗事例をもとに構成。
※個人情報保護の観点から、具体的な氏名・住所は非開示
脚注・補足
※保険金は「原状回復」のためのもの
保険金の使途は「被害を受ける前の状態に戻す」ことが原則です。修理に充てる以外の用途での使用は、保険会社と相談が必要な場合があります。
※「経年劣化と災害の同時発生」の判断
古い建物でも、新たな災害被害が上乗せされていれば、その「災害部分」のみが保険対象になります。自己判断で「古いから無理」と決めつけず、必ずプロに相談してください。
※悪徳業者への警告
保険金詐欺は犯罪です。わざと家を傷つけるなどの行為に加担してはいけません。不審な業者の提案には、その場で断り、消費者庁や警察に相談してください。
※本記事の更新
火災保険の制度や統計データは、毎年更新されます。本記事の情報は2025年1月時点のものです。最新の制度変更については、保険会社や公的機関の公式情報をご確認ください。
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